アプリの生い立ち【その⑦】「喜んでやってやるぜ!」
【その⑥】では、冷蔵庫アプリの開発を他社に委託しようとして、かなり雑な対応をとられてイライラ…。かつ、企画を持ち込んだほぼ全ての会社で冷蔵庫アプリは「売れない(成功しない)」との評価をもらったところまで書きました。
(…以下、前回の続き)
私の企画した冷蔵庫アプリは売れない…。
あれだけ多くの会社に否定されれば、さすがにこの企画が「大勢に受け入れられるものではない」ということは理解します。
冷蔵庫アプリのポイントを、今一度、整理して考えてみます。
・もはや冷蔵庫アプリではない。キャラクター育成ゲームである
・キャラクターに自分と同じ食事をさせ、ざっくり食費やカロリーを記録
・続けていると、ポイントが付与され、スタンプやクーポンと交換できる
うーん、…ネックはやはり、全体的に目的が“ぼんやり”していることでしょうか。
キャラクター育成ゲームとしては単純すぎて張り合いがないし、食費管理アプリとしては記録されるデータの正確性に欠ける…。
あと、開発会社から一番突っ込まれたのは“マネタイズ”です。(←言われすぎて、この言葉も嫌いになりました(笑)マネタイズだかマヨネーズだか知らんけどな!(# ゚Д゚)キー!)
「そもそも、このアプリからどうやってお金を得るんですか?」と、質問される。
ときには質問ではなく“詰問 = お説教”のようなこともありました。
…なぜ、怒られているのか分かりませんが、とりあえず答えます。
私「主婦がターゲットのアプリなので、近隣のスーパーに広告を掲載してもらったり、クーポンを出してもらったりしようと思っています。」
開発会社担当者「へー、ご自身で営業回られるんですか。凄いですね(…できるわけねーだろw)」
…思い出して書いていると、またイライラしてきました(笑)
…
当時のアプリ界の常識では、マネタイズの手段はざっくり二つありました。
・課金アイテムを販売する
・アプリ内に広告(バナーや動画)を貼る
課金アイテムで稼ごうとするなら、よほど面白いゲームをつくる必要があります。ただ、ゲーム会社が巨額の資金を投じ、大人数を動員して“超大作”を開発したところで、当たるかどうかは分かりません。
アプリ内に広告を貼る場合は、仲介業者であるGoogleさんやサイバーエージェントさん次第で、もらえる広告料が変わります。つまり、他社に収益の命運を握られるわけです。(詳細な説明は割愛しますが、YouTuberと同じだとお考えください)
だとしたら、自らが営業することで、広告主様から直接、広告料を貰える仕組みを確立したほうが「生き残れる可能性は高いのでは?」と考えたんですよね。
当時、開発会社さんには理解してもらえませんでした。
そして今、実践してみて、その難しさを実感しているところです…〇| ̄|_ ガク
…
話を戻しますが、とにかくこの「“中途半端”な冷蔵庫アプリで成功するのは難しい」ということは理解しました。
「ここまできて(?)やめられるか!」
目的を絞って企画を練り直します。
…
会社の後輩が言っていました。
「証券営業には、①やる or ②喜んでやる、の二択しかないんですよ!」(事実ではありません。念のため。ただ、下手するとサラリーマン時代におぼえた一番好きな言葉ですw)
喜んでやってやるぜ!はい、もう継続ね!(この時点で、ちょっと意地になっています;笑)
「冷蔵庫もキャラクターも全部捨てる!…これからの時代はポイントだ。」
ということで、【その⑧】では、冷蔵庫アプリとクーポンアプリの中間企画として生まれた「クーポン★マスター」について書こうと思います。
…
まだまだ出てこない(笑)川崎駅徒歩圏内クーポンアプリ【掘り出せ!黒ダイヤ!】を、よろしくお願いいたします!
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