ここから1週間、1gも食事を摂らず、毎日30km以上走れという
本日行われる、格闘技イベント【K-1】の試合が、選手の減量失敗で中止になったというお話し。
この記事を見てビビりました。
14kgの減量...。76.5kg→62.5kgを目指すというもの。
ちなみに驚いたのは、この「14kg」という数字について、ではないです。
凄い数字だとは思いますが、プロの格闘家の中には、これぐらい落とす選手もいなくはないと思います。
驚いたのは、この試合が決まったのが10日前で、そこからの減量であったこと。つまり「期間が短すぎる」ことについてです。
もともと予定されていた選手が怪我で欠場することになり、急遽、白羽の矢が立ったのだそうですが、10日間で14kg落とすって、ヤバくないですか?直感的に不可能じゃないかと思い、ちょっと計算してみたんですけど...。
まず、短時間で体重を落とす方法として思いつくのが「水抜き」です。
成人男性の体は、その60%が水分で構成されているそうなので、SEIYA選手(減量に挑戦した選手)の場合、約46kgが水分ということになります。
で、このうち、どれくらい抜いても危険じゃないのかを調べるために、脱水症状について検索したところ、
5%の水分を失うと「頭痛」、8~10%で「けいれん」、20%で「死亡」となっていました。
もちろん、これは「短期間で、これだけの水分を失ったら」という話でしょうから、10日間で薄めれば、8kgぐらいは水抜きで落とせるかもしれません。
じゃあ、残り6kgをカロリー消費で落とすとしましょう。
脂肪1kgを落とすには、7,000kcalを消費する必要があるそうなので、休息日を入れず、10日間フルでハードワークしたとしても、1日あたり4,200kcalを消費する必要があります。
ここから基礎代謝2,200kcalを差し引き、2,000kcalを運動で落とすとして...。
これをランニングでやった場合の、必要走行距離に換算してみます。
体重 × 距離 = 消費カロリー
ざっくり計算はこれでいいらしいので、10日間の平均的な体重を70kgと仮定した場合、2,000kcalを消費するのに必要な走行距離は...
28.5km
なるほど。
毎日、エネルギー源(食事)を1gも口にせず、摂取する水分を減らしながら、ハーフマラソン+αの距離を走り続ければイケるかな?って感じですね。
あ、前日計量だから10日もないのか...。オファーを受けた日も抜いて、8日でやるとしたら、1日の走行距離は35.6kmです。
...
結果、12kgまでしか落とせなくて失敗したわけですけど。(十分、驚異的だと思います)
これ、オファーするほうが悪くないですか?😅
仮に減量に成功しても、こんな状態で戦えるわけないと思うんですが…。
いやー、事故にならなくて良かったと思います。
根性を見せた(相手選手の理解は得られなかったみたいですが)SEIYA選手には、次のチャンスがあるといいですね😁
本日は以上です!