川崎回遊記(お店レポほか)

2018年末、某大手証券会社を退職。現在は、川崎駅徒歩圏内クーポンアプリ【掘り出せ!黒ダイヤ!】をリリース、運営しています!ここでは、「お店の体験レポート」や「活動の記録」、「仕事と絡めた時事への雑感」などを投稿しています。(いちおう毎日更新、仕事をサボらないように…笑)

世界的株価暴落に思うこと

世界的(一部を除く)に株価が暴落していますね。

 

以前、証券会社で勤めていたこともあり、また、自身も株式での資産運用を行っているため、関心を持って動向を見ています。

 

正直、「今後どうなる?」はよく分かりませんし、私は外すほうなので、「株価予想」や「判断材料の洗い出し」を、この場でするつもりはないんですが、ちょっと気になっていることがあります。

 

日本銀行(以下、日銀)が、日本の株式をガンガン買っていること」です。

 

本件について、ちゃんとした解説を色々と見たのですが、かなりややこしいので、ここでは私が理解できたことをザックリとしか書きません(というか、書けません😅)。その分、言葉が足りなくなると思うので、以降に書くことは、私個人が「こう思っている」というだけで、正確性は担保していないものとご理解ください。

 

さて、日銀は景気を良くするために、色んなことをやっていますが、その一環で「日本株式の購入」も行っています。(日経平均株価が、米国に比べて下落幅が小さいのも、これが一躍買っています)

 

年間の購入上限金額を決め(現在は6兆円)、任意のタイミングで、1回につき700億円以上のETFを購入します。(ちなみにここでいうETFとは、色んな会社の株式が万遍なく詰まっているパッケージ商品みたいなものです)

 

ほら、株価が上がると、資産が増えた気になって、お財布の紐がゆるむじゃないですか?それを狙っているんです。

 

で、仮に今回のコロナショックで株価が更に下がるとするじゃないですか。当然、日銀にも損失が出る訳です。特殊とはいえ、日銀も企業(上場もしています)なので、損失が出ると、どのように処理されるのか?潰れてしまわないのか?が気になりますよね。

 

結論、日銀は評価損がどれだけ出ようと(実際、国債の評価損も含めて、兆単位の損失を抱えています)、自ら紙幣を発行できるので、潰れることは原則ありません。

 

いちおう、無尽蔵に紙幣を発行できないように自主ルールを設け、「紙幣の流通量を、日本の長期国債の残高以下に抑える」ようにしていたのですが、現在はそのルールも停止中です。

 

つまり、損失の額は問題ではない。足りなくなったら、「新しく紙幣を刷る」のです。

 

では、今度は「お金って、無尽蔵に刷っていいの?」という疑問が湧いてきますよね?

 

当然ダメです。

 

「裏付けなく無尽蔵に発行できるお金」に価値はないからです。例えば、外国から食品を購入する際、その場で紙を短冊型に切って、ペンで【1万円】って書いて「はい!」って渡したら、その場で破り捨てられてしまうでしょう。

 

今は皆、「円」に価値があると信じているから「問題ない」というだけなんです。

 

...

つまりですね、日銀はもうだいぶ前から「紙幣の無制限発行」という禁断領域に足を踏み入れているんです。

 

もし、中央銀行が自国の株式をどんどん買って何の問題もないのであれば、どこの国だってやります。それをやらないのは、自国通貨の「信用」を低減させる行為だから。

 

逆に、日銀がそこまでやらなければいけないのは、お金を刷っても刷っても、なるべく「貯蓄」に回そうとする日本の国民性のせいであり、さらには「貯蓄」しておかなければ不安になってしまうような日本の将来性のせいなんだと思います。

 

「将来への不安」⇒「貯蓄」⇒「解消されない不安」⇒「貯蓄」のスパイラルは、まだ断ち切れていないと思います。

 

「不安」から「安心」への最後の一押しができず、日銀が手を尽くしてしまった状態から経済が暗転...なんてことになったら結構ヤバいですよね😅「円」に信用がなくなったら、「円の貯蓄」も無価値になります。

 

でも、日本人は最後の最後には団結して「貯蓄を放出する」ことができるような気もするんですよね。...たぶん。

 

以上です!