コロナ自粛について思うこと
コロナの影響で自粛ムードが続く中、ホリエモンこと堀江貴文さんが、自身が主催するイベント「ホリエモン祭 in 名古屋」を予定通り開催することについて、批判が集まっているようですね。
イベント開催を「不謹慎だ」と反対する人たち(以下、反対派)について、一方の堀江さんは「不要な圧力」と断じています。
どういうことなのか?ちょっと気になりました。
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堀江さんがイベントを開催する理由に挙げているのは以下の2点。
- イベント規模が300人程度と、小規模だからOK(フランスやシンガポールの中止基準は1,000人)
- イベント開催日の3/22は、自粛要請の後だから(今のところ?)OK
まあ、何れにせよ反対派が懸念しているのは、イベント参加者のなかにコロナ感染者がいて、イベントを通じて感染が拡大することですので、堀江さんの主張は、この懸念を払拭する理由にはならないですね。
これでは反対派が納得して、矛先を収めることはないでしょう。
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では、堀江さんが反対派を「不要な圧力」と断じる根拠は何なのでしょう?
恐らく堀江さんは、感染拡大が起こる可能性は低いと考えていて、そんな低い可能性のために経済活動(自分以外のイベントも含めて)を止めたら、その方が将来的に全員にとってマイナスになる…と考えているのではないでしょうか。
あるいはコロナが感染拡大したとしても、インフルエンザや交通事故と比べ、特別な脅威にならないと考えているのかもしれません。(あくまで私の推測です。堀江さん本人の考えを確認したわけではありません)
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以下のサイトの最善最悪シナリオの予測に基づいて、極端な例で考えてみようと思います。
① コロナの感染力や殺傷力が想像以上に強く、イベントなどの経済活動を優先した結果、日本で57万人以上が亡くなるが、GDP損失は15兆円(国民1人あたり約12万円)以下で済む
② コロナを警戒して、必要以上に経済活動を止めた結果、GDP損失が58兆円(国民1人あたり約48万円)以上に膨らむが、日本で亡くなる人数は13万人以下で済む
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正しい仮定ではないと思いますが、こうやって具体的に「人命」と「お金」を天秤にかけてみると、やはり「人命」を優先したいところですよね。例え全体が苦しい目にあうとしても…。
ただ、イベント主催者が“中止”の際に被る経済損失を考えると…。もし自分が同じ立場だったら胸が痛いです。
やはり、「1人だけ泣けばいい社会」というのも違うのでは?と思ってしまうんですよね。(自分さえよければいい、という人間になりたくない…綺麗事ですが😅)
もし、税金でイベント主催者の損失を補填する(痛みが自分のものに置き換わる)ことになったとして、反対派にも「賛成する覚悟」があるといいな…と思いました。
本日は以上です!