トレーディングに必要な資質
以前、証券会社で働いていたこともあり、株価の動向が気になります。
日本の株式市場は、日銀の買い支え効果もあり、まだ体裁を保った下がり方をしていますが、米国の株式市場はヤバいですね😅
「コロナの感染拡大がヤバい!世界経済が停滞する!」というのが、株価が下がっている理由です。
投資家は今、株価が下げ止まる“きっかけ”を求め、政府の対応に期待し、まるで親鳥からの餌を待つヒナのように口を開けて待ち構えています。
しかし、今はどんな餌も受け付けない「聞かん坊」状態。
政府が、「ほら、減税だよー」「利下げだよー」と、これまで投資家が好んで食べてきた餌(対策)を出せる限界まで出しても、次の日には拒絶して「もう餌がない!もうダメだ!」と株を売ります。
「何をやってもダメな“お手上げ状態”」な訳ですけれど、不安が簡単に止まらないのは、どうしようもないことだと思います😅
仮に、自分が「沈むか、沈まないか瀬戸際の船」に乗っているとして、我先に降りようと争っている人々を見たら、「自分も降りなきゃマズいのかな?」という気持ちになって、降り口に並んでしまうのは仕方のないことですよね。
反転して、「船は沈まないぞー!」という号令が出れば、直後には、我先に船に乗ろうと争う人々が群がり、株価は急上昇するでしょう。
ただし、今度は「本当に沈まないの?」という不安が消えませんから、船に乗ったとしても割と早く降りようとしますし、「そもそも、船にはもう乗らない!」という人も出てくるので、上昇ペースはすぐに鈍り、回復には時間を要します。
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株式市場は、もうずっと同じことを繰り返しているんですよね。
もし、「自分も船に乗って、トレーディングで儲けたい!」と思うのなら(お勧めはしません笑)、周囲の動向をよく見る必要があるのはもちろん、いち早く船に乗り、いち早く降りる【行動力】が必要です。
ただ、周囲の流れに敏感過ぎて、「流れに沿った乗り降り」を頻繁に繰り返していても、乗船賃を取られるだけで、儲けるのは難しいでしょう。
となると、「皆が乗るときに降り、降りるときに乗る」という、ときに逆行する【勇気】も必要になります。加えて、ダメだったときに浅い怪我で引き上げる【判断力】も。(周囲に逆行する動きは、ときに大怪我をします)
「判断し、勇気をもって行動する」 ← これで最低限です。一番重要なのは、【判断の正しさ】であり、これはもう天性のものと言っても過言ではないでしょう。
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株価が大暴落している現状は、これまで船に乗っていなかった人からすると、身近に転がってきた儲けるチャンスです。
「聞かん坊」レベルの混乱状態なんて滅多にありませんから、きっと行き過ぎる(売り過ぎる)…そして、冷静になった時の反発力はそれなりに大きいと思います。
勇気を振り絞る価値はあると思いますが、【正しい判断ができる人は、滅多にいない】ということも併せて記述しておきます。(難しい!笑)
本日は以上です!