「君って優秀だなぁ」と言われたい
リクナビが登録学生の「内定辞退率」を販売していた問題。
リクナビ上での行動履歴から、その学生が辞退する確率をAIで解析し、合否判定には使わないという前提で、購入企業にデータを提供していたというもの。
一部の学生の同意を得ずに(十分な説明をせずに)販売しており、問題となったようですね。
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私も以前、企業の採用業務に従事していたので「購入した側(企業)」の気持ちが、よく分かります。
そして、これが問題になるであろうことも。
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企業の言い分:「学生が内定を複数抱え、辞退するのが問題だ」
学生の言い分:「自分の将来のことだから、なるべく多くの可能性を探りたい(内定を確保しておきたい)」
どっちの言い分も一理ありますよね。
そりゃあ「本命1社しか受けず、その企業に採用される」のが一番の理想なんでしょうけど、そんなの“綺麗事の極地”です。
学生側からすれば、「辞退を一切しない」は有り得ない。この点は、企業も理解している(ハズ)と思います。
でも、“内定ゲッター”と呼ばれる学生が「一人で数十社の内定を得て、得意気に友人に自慢する」なんていう景色を見ていると、企業側も「全ての辞退が、けしからん!」って気持ちになっちゃうんですよ。
「内定ゲッター」は文句なしに“悪”だと思います。自分の承認欲求のために、企業の都合を無視し、他の学生のイスまで奪ってしまう。
“多くの可能性を探りたい”っていったって限度がありますからね。
私の感覚では3社以上の内定を抱えて、結論を先延ばしにするのは、“将来の可能性の追求”ではなく、“自己承認欲求の追求”だと感じます。
まあ、内定は「嬉しいこと」なので、たくさん集めたい気持ちも分かりますけどね😅
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話は戻って“辞退率データの販売について”ですけど、「合否の判断には関係ありません」っていうのはちょっと無理があるように思います。当然、証明できるものではありませんけどね。
極論「全く影響ありません。辞退率1%の学生も99%も一緒です。1も99も同じ数字です」って言われているようなものなのでは…。
どんな綺麗事を並べたって、数字による評価って影響がめちゃくちゃデカい(食べログの☆評価と一緒ですね)
そして仮に、企業が辞退率の高さを理由にAさんを不合格にしたら、第三者は「辞退率が高いAさんが悪い」とは考えませんよね。確率はあくまで確率であって、確定した事実ではないのだから。
「その可能性をつくった」というだけでも、 非難のベクトルは、リクナビまたはサービス購入企業に向かうでしょう。ましてや、学生の明確な同意を得ていないのであれば、なおさらです。
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ただ私はやはり、この問題の根本的原因は、「内定辞退率データの提供サービス」に金銭価値を持たせてしまう「内定ゲッター」にあると思います。
繰り返しますが、気持ちは分かるんですよ?😅
誰だって多くの人に「君、優秀!」って、自分の価値を認めて欲しいもの。
こんな記事を偉そうに書いてる私の動機も、根本はそこにありますしね!😅(一番の動機は、アプリへの導線の確保です笑)
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最近よく思うんですが「自己承認欲求」って、SNSの発展によってなのか、三大欲求(睡眠、食、性であってましたっけ?)に肩を並べるぐらいに育ってきていませんか?
過度な自己承認欲求は、他人に対してだけではなく、自分のメンタルにとっても弊害があるので、うまく付き合っていきたいものですよね😁
以上です!
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