「加工」と「嘘」のあいだ
この番組、面白かったんですけどね...。
「やらせ」が発覚して、番組休止になったんだそうです。残念...。
どんな番組か、ざっくりお伝えすると「現在の一流アスリート(の誰か)が、どうしても勝てなかった天才が、かつて存在した!表舞台から消えた、その天才の“現在”は!?」といった内容です。
私、普段はほとんどテレビを見ないんですが、食事の際などに、この番組が流れていると、ついつい気になって見ていました。
ちなみに「やらせ」の内容は、「少年野球時代の天才ピッチャーが投げた球を、現実よりも速く見えるように加工した」というものなんだそうです。
「ストーリーの偽造」ではなくて「見せ方の加工」...かぁ。。。
…
私的には「うーん、まあいいんじゃない?」とも思うんですよね😅
いや、「加工」や「誇張」された“面白いもの”って、世の中にはたくさんあるんじゃないかと思って。(芸人さんのトークなんかも、多少は盛られているんじゃないでしょうか)
で、その加工されたもの、誇張されたものを「受け入れられる世の中」になってきていたんじゃないのかなぁ...と。
現在、「自分」や「食べ物」の写真を加工して良く見せるなんて、“当たり前”ですからね。
整形手術を受けたことを公表する人も増えました。
で、それをOKとする寛容な世の中っていいな、と思っていたんですよ。
昔、テレビに出ている著名人の方が「私はInstagramをやりません。加工されたものは美しくないし、偽物を見て“いいね!”する世界に意味を感じないんです。」的なことを言っていたのを見たことがありますが、
「“ごもっとも”です...だけど、つまんない」
って思ったんですよね。いや、その著名人の方が間違っていると言っているわけではなく。
「考え方は人それぞれ」だと思ったんです。
「より美しく見える加工物に“いいね!”をつける世の中で全然OK。それで、自分も含めて、多くの人が楽しんでいるんだから」というのが僕の考えです。
むしろ「本物を見抜く目」とか、ちょっと気取った感じがしてしまいますよね(笑)かっこいいけどさ😅(雑草のひがみw)
…
まあ、ここまで書いておいてなんですが、「この番組のケース」と「インスタ加工の話」が一緒だ!とは、流石の私も思いません。
テレビって無意識のうちに「真実を映しているもの」だって信じてしまっているんですよね。だから「やらせ」が発覚すると、裏切られた気持ちになる😅
予め画面に「この番組は多少、脚色してお送りしております」とか注記が入っていれば、全然OKなんですけどね。
「嘘のお話」ではないけど、「嘘」と取られてもしかたない、って感じでしょうか。
「加工」はよくても、「嘘」はよくない。
この番組のケースは、よく考えると「加工」の範疇かもしれないけど、直感的には「嘘」に感じてしまうから...。残念(ーー;)
明確な線引きは難しいですが、多くの人が「どう感じるか?」が大事ですよね。
以上です!